RSウイルス感染症について
問い合わせ番号:10010-0000-2419 更新日:2025年8月6日
RSウイルス感染症は、RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)により引き起こされる急性の呼吸器感染症です。
RSウイルスに罹患しやすい方
- 主に0歳~1歳の乳幼児に多く、2歳までにほぼ100%の子が少なくとも1度は感染するとされています。
- 高齢者や成人においても慢性基礎疾患がある人は肺炎など重症化することがあります。
症状
- 潜伏期間は、2~8日(通常4~6日)です。
- 症状は、鼻水や咳、発熱などの軽い風邪に似た症状が起こりますが、生後6か月以内の乳児が初めて感染する場合、肺炎や気管支炎等、重症化することもあります。
- 初めて感染した乳幼児の約7割は軽症で数日のうちに軽症しますが、約3割では咳が悪化し、喘鳴(ぜいめい)や呼吸困難、さらに気管支炎などの症状が増加します。重篤な合併症として注意すべきものには、1歳以下では、中耳炎の合併症がよくみられるほか、無呼吸発作、急性脳症等であります。
- 受診の目安として、乳児の場合は機嫌がよく、辛そうでなければ、慌てずに様子をみて、かかりつけ医に相談してください。ただし、咳がひどい、呼吸が苦しそう、食事や水分摂取ができないときは、早めに医療機関を受診してください。
- 高齢者や成人においても喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、心疾患などの慢性基礎疾患がある人や免疫不全者では、感染すると重症化するリスクのあることが知られており、注意が必要です。
感染経路・治療について
- 主な感染経路は、せきやくしゃみによる「飛沫感染」と、ウイルスがついた手指等の接触による「接触感染」です。
- 特効薬はなく、対症療法(症状を和らげる治療)が中心になります。
予防方法
- マスクの着用、流水と石鹸による手洗いなど、基本的な感染対策が有効です。
- 子どもが日常的に触れるおもちゃや手すりなどは、こまめにアルコールなどで消毒してください。
- 特に乳幼児がいるご家庭では、風邪のような症状がある家族の接触をさけ、マスクを着用する等の配慮が大切です。
ワクチン
- ワクチン(任意接種)には、60歳以上を対象とするものや生まれてくる子どもの感染予防を目的とした妊婦を対象とするものがあるほか、感染症の重症化リスクを有する子どもを対象とした薬剤があります。
RSウイルス感染症の発生状況
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