安定した国保運営のため 国民健康保険税を改定  国民健康保険(国保)は、病気やけがをしたとき、安心して治療が受けられるように助け合う制度です。  加入者の皆さんの生活に欠かせない国保の財政を健全化するため、4月から税率を改定します。 増え続ける医療費で収支が悪化  国保は、会社などの健康保険とは異なり、高齢者の加入割合が高いことなどから、医療費は年々増大しています。平成22年度に107億円だった保険給付金は、25年度は128億円となっています。   一方、保険税収入は、無職や低所得の加入者が多いことから伸び悩み、増え続ける医療費に税収入が追い付かず、収支のバランスが崩れてきています。  このため、市全体のサービスを行う一般会計から、毎年多額の繰入金を補てんし、25年度は22億円を繰り入れています(図表①参照)。  市では、国保財政の安定化を図るため、次のような取り組みを重点的に行ってきました。 ▽未収金対策  土曜日の納税相談、職員・納税推進員による訪問徴収、新規滞納者への督促や個別訪問 ▽医療費の適正化  レセプト点検の充実、特定健診や保健指導による市民の健康意識の向上 ▽ジェネリック医薬品の使用促進  新薬より安価とされるジェネリック医薬品の差額通知の送付、勧奨チラシ・希望カードの配布 保険税を4年ぶりに改定  市では引き続き、未収金対策や医療費の適正化などに取り組んでいきますが、26・27年度の2カ年で約5億1千万円の不足が生じる見込みです(図表②参照)。  一般会計からの繰入金で不足分の全額を補うことは、公費負担の適正化や国保財政の健全経営を図る観点から困難です。このため、未収金対策などの自助努力分1億円を差し引いた2億500万円を繰入金で補てんし、なお不足する2億600万円分を、加入者の皆さんに負担していただきます(図表③参照)。  今回の税率改定は、22年度以来4年ぶりで、平均5・44㌫の負担増をお願いします。なお、改定に併せて、所得割を補うために設けていた「資産割課税を廃止」するとともに、低所得者に対する「軽減基準を拡大」します(図表④参照)。 みんなで国保を守ろう  加入者の皆さんに負担増をお願いしても、本市の国保財政は、今後も厳しい状況が続くことが予測されます。  一人一人が生活習慣と向き合い健康意識を高め、食事や運動などを通じて健康的な生活を送ることで医療費が抑制され、国保財政の安定化につながります。  国保は、加入者が安心して生活するために欠かせない制度です。私たちの健康を守る国保制度を維持するため、ご理解いただきますようお願いします。 問い合わせ 国保年金課☎(82)9613 図表① 医療費と保険税、繰入金の推移(平成22~25年度) ~年々増大する医療費、保険税収入は伸び悩み~ 図表② 平成26・27年度の歳入歳出見込み ~今後2年間で約5.1億円が不足~ 区  分 26年度 27年度 合計 歳 入 保険税 42.1億円 42.1億円 84.2億円 国県補助金など 129.0億円 157.7億円 286.7億円 一般会計繰入金 21.7億円 22.3億円 44.0億円 計 192.8億円 222.1億円 414.9億円 歳 出 保険給付費 133.7億円 141.4億円 275.1億円 その他 59.7億円 85.2億円 144.9億円 計 193.4億円 226.6億円 420.0億円 歳入−歳出 -0.6億円 -4.5億円 -5.1億円 図表③ 歳入不足分の対応 ~今後2年間で約5.1億円が不足~ 図表④ 国保税の税率改定表 ~平均5.4%の増額、資産割を廃止~ 区 分 医療給付費 後期高齢者支援金 介護納付金 改定前 改定後 改定前 改定後 改定前 改定後 所得割 4.79% 5.38% 1.87% 1.98% 1.79% 1.83% 資産割 7.40% 廃止 2.60% 廃止 - - 均等割 1万8600円 1万9600円 6200円 6300円 5500円 6400円 平等割 1万9900円 2万 800円 6600円 6700円 5900円 6800円 課税限度額 51万円 51万円 14万円 16万円 12万円 14万円 ※金額は1年間の額。均等割は加入者1人の、平等割は加入世帯1世帯の金額です。 4月2日以降に70歳の誕生日を迎える方 医療費の窓口負担が2割になります 4月2日以降に70歳の誕生日を迎える方  70歳の誕生月の翌月(1日が誕生日の方はその月)から、窓口負担が1割から2割に変わります。 4月1日までに70歳の誕生日を迎えた方  4月以降も、窓口負担は1割のまま変わりません。 ※いずれも一定の所得がある方は、3割負担となります。 問い合わせ 国保年金課☎(82)9613 変わります 国民年金の免除制度・保険料 免除・納付猶予・学生納付特例制度   経済的理由から国民年金保険料を納付できないときは、保険料を免除または猶予できる制度があります。この制度の申請期間が拡大され、2年1カ月前までさかのぼって申請できることになりました。希望する方は、忘れずに申請してください。 保険料  今月から毎月の保険料が210円引き上げられ、月額1万5250円になります。 問い合わせ 国保年金課☎(82)9614または平塚年金事務所☎(22)1515 在宅障害者福祉手当の申請を  4月1日現在、市内に1年以上在住し、精神障害者保健福祉手帳1・2級を持っている方に、在宅障害者福祉手当を支給します。 支給額 年3万円または3万5千円 申し込み 4月30日(水)までに申請書(市役所1階障害福祉課にあります)を障害福祉課へ持参 注意 施設に入所している、または精神科の病院に6カ月以上入院している方は対象になりません 問い合わせ 障害福祉課☎(82)7616 参加者募集 手話や点訳を学ぼう  視覚・聴覚障害者への理解を深めるため、手話や点訳の基礎を学びませんか。  手話基礎講座 とき 5月8日~10月16日の第1・2・3木曜日 全18回 ◇昼の部 午前10時~11時半 ◇夜の部 午後7時~8時半 ところ 保健福祉センター 対象 1年以上手話経験がある、または入門講座を受講した25人(申し込み先着順) 問い合わせ 障害福祉課☎(82)7616 点訳ボランティア講座 とき 5月9日~7月11日の毎週金曜日 全10回 午前10時~正午 ところ 保健福祉センター 定員 20人(申し込み先着順) 費用 500円 問い合わせ 社会福祉協議会☎(84)7711