◯2面 広報はだの 平成26年(2014年)10月1日 2 そうだ 本を読もう  皆さんは月に何冊の本を読みますか。10月27日~11月9日は読書週間です。今号では、読書の楽しさを伝える活動や、本を気軽に読んでもらうための取り組みなどを紹介します。この機会に、本の魅力に触れてみませんか。 心を育てる読み聞かせ 「大きなワニが飛び出し、がぶりとヒッポにかみつきました」  迫力満点に読み上げられると、子供たちの目は絵本にくぎ付け。9月上旬、堀川児童館で読み聞かせや、わらべうた遊びなどをする、おはなし会が開かれ、親子連れや学校帰りの小学生が参加しました。 「臨場感があり、とても面白かったです。図書館で同じ本を借りて、今度は家でも子供に読んであげたいです」  長女の琉緒ちゃん(8カ月)と初めて参加した楠元千尋さん(曲松二)は、うれしそうに話します。 「おはなし会は、読書に興味を持つきっかけづくりの場でもあるんです」 と話すのは、おはなし会を主催しているボランティア団体「おはなしころりん」の堀孝子さん(70歳・並木町)。35年以上前から読み聞かせをしている堀さんは、 「本の中の主人公に感情移入し、物語を仮想体験することは、心の成長につながります。まずは、本を読む楽しさを知ってもらいたいですね」 と力を込めます。  子供の活字離れが問題となる中、絵本の読み聞かせの大切さが見直されています。子供の心の成長に役立てるため、親子で読書を楽しんでみませんか。 読みたい本をお届け  「お母さん、探していた絵本があったよ」「読みたかった新刊が、もう入っている」自動車の本棚から目当ての本を探す人たち。9月上旬、広畑ふれあいプラザに自動車文庫「たんざわ号」がやって来ました。  たんざわ号は、図書館まで行かなくても、気軽に本を読んでもらおうと、昭和47年から市が運行しているもので、移動図書館としては、県内で最も歴史があります。現在は、保育園や小学校、自治会館など、市内21カ所を定期的に回っています。 「ここは、いつも30人くらいの方が利用してくれるかな。みんな顔馴染みだよ」 と話すのは、図書館に勤務し、たんざわ号を運転している落合信友さん。慣れた手つきで、貸し出しや注文の受け付けをしていきます。毎回利用しているという疋田康夫さん(80歳・下大槻)は、 「図書館まで遠いので、近くまで来てくれて、本当に助かっています。気軽に本を借りられて、読書を楽しめる。次回が待ち遠しいですよ」  時代物の小説が好きだという疋田さん。早速、前回予約していた本を2冊借りました。 「車に積む本は、その日に回る場所を考えて、毎回変えているんだ。保育園や小学校があるときは、児童書を多くするとかね」  笑顔で話す落合さん。読みたい本を読みたい人へ届けるため、たんざわ号は、今日も市内を走ります。 おはなし会の読み聞かせに夢中の参加者 目当ての本をうれしそうに借りる人たち 約40年前の初代たんざわ号 たんざわ号巡回予定表 巡回時間(午後) 巡  回  場  所 1時~ 1時35分~ 2時50分~ ◎上小学校 湯の沢団地 ◎西小学校 0時半~ 1時~ 2時半~ 3時半~ 山辺 保育園 ◎北小学校 渋沢 保育園 秦野団地 0時50分~ 1時40分~ 2時半~ 3時45分~ ◎東小学校 くずは台 東公園 ◎すえひろ こども園 山谷 自治会館 2時~ 2時45分~ 3時半~ おおね公園 ひかりの街 ひかりの丘 0時55分~ 2時半~ 3時半~ 4時~ ◎堀川 小学校 ◎西幼稚園 はちまん やま緑地 今泉 保育園 2時~ 2時45分~ 3時半~ 南矢名下部 自治会館 おおね台 広畑ふれあい プラザ 巡 回 日 水曜日 10月 11月 12月 1月 2月 3月 8 5 3 ☆7 4 11 22 19 17 21 25 ☆25 10月 11月 12月 1月 2月 3月 1 12 10 14 18 4 15 26 ☆24 28 18 29 木曜日 10月 11月 12月 1月 2月 3月 2 13 11 15 12 12 16 27 ☆25 29 26 ☆26 30 10月 11月 12月 1月 2月 3月 9 6 4 8 5 5 23 20 18 22 19 19 金曜日 10月 11月 12月 1月 2月 3月 10 7 5 9 6 6 24 21 19 23 20 ☆20 10月 11月 12月 1月 2月 3月 3 14 12 16 13 13 17 28 26 30 27 27 31 ※道路の状況などにより、巡回時間は前後することがあります。雨天のときは中止。1カ所の停車時間は、約30分です。 ※☆印の日は、◎印の学校などは巡回しません。 問い合わせ 図書館☎(81)7012 たんざわ号の秘密を大公開 収容冊数 車の側面両側に約1200冊、車内に約800冊、合わせて約2000冊を収容。現在の車両は6代目で、軽自動車を改造した初代は、600冊しか収容できませんでした。 ボディカラー 澄みきった空や清らかな水をイメージした青色の車体。側面には白いアルファベットのほか、秦野の特産物である落花生とカーネーションが描かれています。 アルファベット 17文字が描かれていて、それぞれに意味があります。例えば、Lはライブラリー(図書館)、Sはスタディ(勉強)、Fはフューチャー(未来)などです。