◯12月15日号特集号 平成26年(2014年)12月15日 《広報特集号》 「みどり豊かな暮らしよい都市(まち)」の実現を目指して 未来に向かって輝き続ける持続可能なまちづくり ■総合的、計画的なまちづくりの推進  市では、総合計画(はだの2020プラン)を定め、都市像である『みどり豊かな暮らしよい都市(まち)』の実現に向けて、まちづくりを総合的かつ計画的に進めています。  総合計画は、保健・医療・福祉、教育・文化、環境、安全・安心対策、産業振興、都市基盤など、広範囲にわたり市民の皆さんの生活に直接・間接的に関係するまちづくりの指針となるものです。  市民の皆さんと一緒にわがまち秦野のまちづくりを推進することで、さらに魅力に満ちた暮らしやすいまちになるものと考えています。  市制施行60周年を目前に控え、丹沢の水と緑にはぐくまれ人が輝き躍動する交流都市、県央の広域拠点都市として、さらに未来に向かって持続的に成長を続けるため、長期ビジョンを持って、まちづくりを推進します。 ■2020プランにおける社会潮流と行政課題  わが国は、地方分権の推進、人口減少社会の到来や少子化、超高齢化の急速な進行、経済成長率の低下、地球的規模の環境問題の広がりなど、これまで経験したことのないような大きな転換期にさしかかっています。このことは、社会環境におけるさまざまな分野に大きな影響を与えていくものと考え、市では次の事項を大きな社会潮流、行政課題と捉え、各分野の施策を展開しています。 ① 地方分権の確立と協働連携の推進 ② 人口減少と少子高齢化への対応 ③ 安全・安心志向の高まりへの対応 ④ 地球環境問題への対応 ⑤ 経済情勢、産業構造の変化への対応 ■広域交通ネットワーク、  地域ポテンシャルを活かしたまちづくり  本市では、国の都市政策等における社会潮流を踏まえ、高規格道路(新東名高速道路、厚木秦野道路)の整備計画など、新たな外部環境の変化を予測し、恵まれた自然環境や景観を生かし、良好な生活環境の確保、産業活動の利便性の向上、市域の均衡ある発展及び地域特性に配慮した土地利用等を図るため、長期的視野に立ち計画的なまちづくりを推進します。 ■新東名高速道路秦野インターチェンジ(仮称)の整備 ■秦野サービスエリア(仮称)へのスマートインターチェンジ整備実現化 ■秦野サービスエリア(仮称)周辺の土地利用構想の推進 ■広域道路ネットワークを踏まえた総合都市交通体系調査 ■都市政策等における時代の変化  右肩上がりの人口増加、住宅・宅地需要、経済活動を前提としたこれまでのまちづくりは、既にその大転換期を迎えており、今後は、ゆるやかな経済成長と成熟社会の中で、より質の高い地域社会の形成が求められています。  国の都市政策、交通政策等の動向は、人口減少、超高齢社会下における都市構造の転換が求められており、都市再生における低炭素化に対応したコンパクトな都市づくりの実現を目指しています。このため、今後の社会資本整備は、厳しい財政状況の下、既存ストック(一定の基盤整備が進められた社会資本や地域にあるさまざまな資源)をいかに有効活用していくかが、まちづくりの重要な視点となってきています。  その一方で、国では、国家戦略特別区域法をはじめ産業競争力強化に向けた関連法や、強くしなやかな国民生活の実現を図るための防災・減災等に資する国土強靱化基本法などを施行し、地域とともに成長戦略を実行し、ハード・ソフトの両面から国土を強化する動きが加速しています。  また、本年9月には、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生できるよう、内閣総理大臣を本部長とする、まち・ひと・しごと創生本部(平成26年9月3日閣議決定)を設置しました。  本市が県央の広域拠点都市として未来に向かって持続的に成長を続けていくためには、本市を取り巻く諸情勢の変化を展望し、都市の成長に結びつく施策展開や地域特性を生かしたまちづくりを進めることが必要です。 ■近隣の広域道路ネットワークの状況 「中日本高速道路(株)、NEO Road(平成26年9月発行)より転載」 平成26年(2014年)12月15日 交通の優位性、地域ポテンシャルを活かしたまちづくり ■市内にインターチェンジとサービスエリアが設置されます。 ○新東名高速道路の本市区間には、八沢・菖蒲地区に秦野インターチェンジ(仮称)が設置されます。西の玄関口として、特に市内の西部地域の方には利便性の向上が期待されます。 ○また、横野・戸川地区には、秦野サービスエリア(仮称)が設置されます。新東名高速道路(起点海老名南JCT)下り線の最初、上り線の最後のサービスエリアで、一般道から利用できる駐車場「ぷらっとパーク」が計画されており、一般道から商業施設の利用が可能となります。 ※「ぷらっとパーク」とは、一般道からでもお客さまに気軽にご利用いただけるように、出入口付近を整備しているサービスエリア・パーキングエリアの名称 ■スマートインターチェンジの整備実現化を目指しています。 ○市では、新東名高速道路の開設に合わせて、秦野サービスエリア(仮称)にスマートインターチェンジ(スマートIC)の設置を目指し、関係機関と協議を進めています。 ○スマートICが整備されれば、市域がほぼ高速道路アクセスの5km圏域となります。高速道路へのアクセスが向上するとともに、産業活動の活性化、観光振興、防災力の向上など、様々な効果が期待されます。 ■平成32年度の新東名開通予定に合わせて、スマートICの同時開設を  目指しています。 【SA・PA接続型イメージ図】 【新東名静岡SAスマートIC】 ■ スマートインターチェンジってなに? ○スマートICは、高速道路本線やサービスエリア、パーキングエリアから乗り降りできるように設置されたインターチェンジで、ETCを搭載した車両に限定したインターチェンジです。現在、全国に70か所設置されています。 ○高速道路の有効活用、地域経済の活性化、市民生活の安全・安心など地域社会に様々な効果をもたらしています。 ■交通の優位性を活かした周辺土地利用構想  市域の北西部に広域交通ネットワークの整備、充実が図られることにより、東西の交流圏の拡大、交流の活発化が予想されます。平成32年度の開通を目指す新東名高速道路の計画を見据え、地域経済の活性化や観光振興等の効果を的確に取り込み、本市の将来にわたる持続的発展と魅力ある都市づくりを目指す、新たなビジョン(土地利用構想)を策定しました。 ≪基本方針≫ ◆都心に直結する新しい玄関口として、観光や農業資源、レクリエーション機能の活用や創出により都市住民との交流による地域振興を図る。 ◆広域交通の利便性を活かし、企業立地の促進等による近接工業団地の活性化や新たな産業用地の創出により、産業基盤の強化を図る。 ≪3つの地域活性化方針≫ 方針1「自然環境を活かした観光・スポーツ・レクリエーション機能の導入」 方針2「グリーンツーリズムを主体とした都市住民との交流機能の導入」 方針3「スマートIC化の促進と産業機能の立地誘導」 観光・スポーツ・ レクリエーションゾーン 活用ゾーン・ ふれあい交流ゾーン 整備開発ゾーン (産業利用促進) ■新東名高速道路と厚木秦野道路(国道246号バイパス) 新東名高速道路 ⇒2020年度(平成32)開通予定※秦野市区間 厚木秦野道路 ⇒2014年度(平成26)伊勢原西IC(仮称) ~秦野中井IC(仮称)の区間が事業化 ■新東名高速道路の計画ってどうなっているの? ○新東名高速道路は、21世紀におけるわが国の産業、経済の発展と東西の交流を支える国家的なプロジェクトとして計画された高規格幹線道路です。現東名とのダブルネットワーク化により、高速道路本来の機能である定時性、快適性を確保するとともに、地震や交通事故等の災害時における代替ネットワークとして、信頼性の確保に大きな役割を果たすものと期待されています。 ○平成24年4月、御殿場JCT~三ヶ日JCT間の約162kmが部分開通し、2015年度(平成27)には、浜松いなさJCT~豊田東JCTの約55kmが開通します。最終的には、2020年度(平成32)に秦野市区間(約10.9km)を含め、海老名南JCT~豊田東JCT間の全長254kmの高速道路が完成する予定です。 ■市内の新東名高速道路の工事状況はどうなっているの?  現在、81%の用地取得が完了しています。引き続き、用地取得を進めるとともに本線工事に随時、着手していきます。  工事の進捗状況は、「高取山トンネル西工事」、「羽根トンネル工事」、「柳川工事用道路工事」の3工事が進められており、羽根トンネル工事においては、トンネル(上り線)東側坑口から掘削工事を進めています。 (平成26年11月末現在) 羽根トンネル(上り線)東坑口 現場写真 ■広域道路ネットワークを踏まえた、はだの交通計画の改定  新東名高速道路の整備に合わせてアクセスするためのインターチェンジ等が整備されることにより、市内の交通環境は、大きく変化することが予想されます。  このため、本市では平成25年度から総合都市交通体系調査を実施し、将来都市像を見据え、その実現に向けて必要となる都市交通施策の検討を進めています。  平成27年度には、本市の交通施策の方針を定めた「はだの交通計画」の改定を行います。 総合都市交通体系調査 はだの交通計画 各交通手段別の施策方針の立案 道路交通体系 公共交通体系 歩行者・自転車交通体系 まちづくり交通体系 交通需要マネジメント 土地利用施策 交通計画の目標 モビリティの確保 安全・安心な交通環境 広域交流の促進 地域内連携・拠点活性化の 推進 環境への配慮  市では、本市の発展に寄与する都市政策を視野に入れ、未来に向かって輝き続け、誰もが住んでみたい、行ってみたい、住み続けたいと思う、魅力あるまちを目指し、平成28年度からの総合計画後期基本計画の策定に取り組みます。 問い合わせ 〒257-8501 秦野市桜町1-3-2 政策部新東名周辺整備担当☎82-5241 政策部企画課☎82-5101