特集号 祝 秦野消防創立50周年 ごあいさつ  このたび、秦野市消防本部・消防署が創立五十周年という大きな節目の年を迎えました。  これまで、秦野市の消防行政の発展にご尽力を賜りました関係各位に衷心より感謝申し上げます。  本市消防本部・消防署は、昭和四十年三月一日に消防車二台、救急車一台、職員三十名をもって発足しました。以来、半世紀を経て一消防本部・一署四分署、職員一九五名を有する消防本部へと発展してまいりました。  また、「自らの地域は自ら守る」という理念のもと組織された秦野市消防団も一団本部・七分団三十六部、団員数三九三名を有する団体として、地域の防火・防災活動に多大なご尽力をいただいております。  近年の社会情勢や地球温暖化による異常気象により、火災や事故などの様相は複雑多岐にわたっており、これらの災害から市民の生命、身体及び財産を守るためには、防災力の一層の向上が必要不可欠であります。  本市においては、東日本大震災を踏まえ、市民生活の安全・安心を確保するため、平成二十六年に自家用給油所を整備するとともに、災害に強い消防救急無線デジタル化を推進し消防基盤体制の強化に取り組んでおります。  今後も、地域防災組織の要として、日々の消防・救急活動とともに、いつ起きてもおかしくないと言われる大規模災害に備え、秦野市消防本部・消防署・消防団が一致団結し、市民の皆様との協働により、誰もが安全で安心して暮らすことのできるまちづくりに全力を傾注してまいります。 秦野市長 古谷義幸 つなぐ〈技術・知識・こころ〉 秦野消防の軌跡 昭和40年 秦野市消防本部の業務がスタート 職員総数 30名、 消防ポンプ車    1台 水槽付きポンプ車  1台 救急車       1台 昭和44年 市役所庁舎移転に伴い、消防庁舎独立 昭和46年 消防署に救助分隊の設置、救助工作車を配置 昭和49年 はしご付消防ポンプ車を配置 柳町2-1-1に西分署を開設 昭和50年 危険物安全協会発足 婦人防火クラブ発足 昭和52年 南矢名550-1に大根分署を開設 昭和56年 東名高速道路秦野中井インター 供用開始に伴い救急業務開始 昭和57年 幼年消防クラブ発足 昭和58年 曽屋757に秦野市消防本部新庁舎完成 昭和60年 救助隊発足 平成5年 立野台2-5-6に南分署を開設 平成7年 阪神淡路大震災救助応援隊派遣 平成12年 鶴巻1767-1に鶴巻分署開設 平成15年 秦野山岳救助隊発足 平成16年 新潟県中越沖震災に伴う緊急消防援助隊派遣 平成19年 救マーク認定制度創設 平成23年 東日本大震災に伴う 緊急消防援助隊派遣 平成26年 通信指令室改修 自家用給油所の設置 平成27年 消防職員195名 消防ポンプ車   8台 化学車      1台 救助工作車    1台 はしご付消防車  2台 高規格救急車   6台 年代別 災害出動状況 年別 火災件数 救急件数 救助件数 警戒出動等件数 119番入電件数 昭和40年 30 180 − − − 昭和50年 50 1,404 − − − 昭和60年 24 2,873 24 45 8,414 平成5年 43 3,701 62 80 8,991 平成15年 52 6,038 77 205 10,866 平成25年 49 7,186 87 739 11,112 昭和40年代の消防車両 左から  消防ポンプ車  救急車  はしご付消防ポンプ車 阪神淡路大震災 東日本大震災 通信指令室 自家用給油所(南分署) 写真で振り返る消防出初式 昭和40年(本町中学校) 昭和50年(本町中学校) 昭和60年(文化会館) 近 年(総合体育館) 消防の取り組み ~市民の安全・安心を守るために~ 関係機関との合同訓練 講習会受講者の活動 モバイルAED隊  応急手当講習会の受講者で結成する「モバイルAED隊」は、市内のマラソン大会などの開催時にコース上でAEDを持って警備し、心肺停止の者が出た時などすぐに駆けつけて処置をします。  学んだ応急手当の知識や技術を活かすことができます。 平成26年秦野丹沢水無川マラソンにて 応急手当指導サポーター  応急手当普及員や応急手当指導員として認定された方が消防に申請すると「応急手当指導サポーター」として登録します。  消防職員と一緒に年間130回を超える応急手当の講習会で、市民や事業所従業員等を対象に応急手当の指導をしています。 救急車の適正利用  心臓が停止してしまった場合にはその場に居合わせた人による応急手当と、1秒でも早く救急車が現場に到着することが救命の鍵になります。緊急事態の場合には一刻も早く119番通報で救急車を要請し、緊急性がなく自分で病院に行ける場合は、自家用車やタクシーなどの交通機関を利用していただきますようお願いします。 消防団員募集  消防団員は、職業を持つかたわら「自らの地域は自ら守る」という郷土愛の精神に基づき、地域の防災リーダーとして幅広い活動を行っています。地域防災力の強化は、災害に強いまちづくりの実現に欠かせないものです。各地域で活躍する消防団は1団本部・7分団・36部・団員393名で活動しています。(平成27年2月現在) 年齢18歳以上・男女問わず 秦野市在住、在勤 あなたの入団をお待ちしています。 消防団協力事業所認定制度  勤務時間中の消防団活動の便宜や従業員の入団促進など、事業所としての消防団への協力事業所の社会貢献として認識され、これにより事業所の信頼性が向上するとともに、地域防災体制の一層の充実が図られます。ぜひ多くの事業所の御協力をお願いします。 「消防団員」、「消防団協力事業所認定制度」 問い合わせは 81-7992 消防総務課 地域消防班まで 救マーク認定施設  秦野市内の事業所や店舗などで、もし急病人やけが人が発生した場合、ただちに救急車の要請や、AEDを用いた心肺蘇生法などの救命処置ができる安全・安心な施設を認定する救急救命認定施設(救マーク)表示制度を平成19年4月に創設しました。 救マーク認定施設 AEDが 設置されています ! 193施設 (平成27年1月現在) 公共施設 74 ・学校 ・市役所 ・総合体育館 ・公民館     など 事業所等 119 ・スーパー ・工場 ・銀行 ・福祉施設     など 「モバイルAED隊」「応急手当指導サポーター」「救マーク認定施設」 問い合わせは 81-7991 警防対策課 救急対策班まで 病院紹介(休日・夜間の救急当番病院紹介) 81-0119 消防テレフォンサービス(火災・救助の情報) 83-1000