広報はだの10月15日号 1面 No.1157 人口と世帯 28.10.1 現在 総人口 16万6677人 (前月比-12) 内 訳 男 8万5197人(前月比+16)     女 8万1480人(前月比-28) 世帯数   7万188世帯(前月比+47) 主な内容 ◇市議会第3回定例会終わる(2面) ◇地区別市政懇談会(3面) ◇指定文化財特別公開(4面) ◇「じんじん秦野編(仮題)」がやってきた(4面) あの日のトキメキは、色褪(あ)せない。 ─ そう、君の名は「恋列車(ロマンスカー)」。  秦野を駆け抜ける小田急線の特急列車「ロマンスカー」。長年親しまれてきたこの愛称も、改めて読み返すと、すごくユニークな名前。外国人が初めて聞いたら、驚きそうです。  なんでも、恋人同士で座る座席が「ロマンスシート」なんて呼ばれていた時代に、2人掛け座席を採用したことがきっかけなんだとか。  「結婚式ができる電車にしたい、なんて思いもあったみたいですよ」  そう教えてくれたのは、かつてロマンスカーの運転士を務めた萩原芳男さん(74歳・南矢名)。現役時代は、実際に結婚式を挙げたカップルが何組かいたそう。最近では、車内を舞台にした恋愛映画や婚活イベントが企画されたりと、愛を運ぶ電車として、その名に負けない活躍ぶりです。  「でも私は、このロマンスカーそのものに一目ぼれしたんです」  昭和32年、関東初の特急専用列車として世間の目をくぎ付けにしたロマンスカー。オレンジカラーと流線型のフォルムが織りなす斬新なデザインを目の当たりにした萩原さんは、高校卒業後、迷わず小田急電鉄に入社しました。  「小田急の花形とあって、まさに高嶺の花。それでも、絶対にこの電車を運転したかった」  運転士の経験を積み、厳しい特急列車の実技試験を経て6年後、ついに念願だったロマンスカーの運転士を任されることに。  「初めてハンドルを握ったときは、『俺の電車だ』と内心ウキウキでした。新宿で乗客がドッと一斉に降りた瞬間は、達成感で鳥肌が立ちましたよ」  速度の加減が特に難しいのが、特急列車。それだけに、乗客のお褒めの言葉は感無量だそう。  「『今日の運転はスムーズでよかったよ』︱そう言われるだけで、満たされた。ロマンスカーの相棒として、認められた気がしました」  その後、約5年間ロマンスカーの運転士を務めた萩原さん。定年を迎えてからも、小田急線沿線を踏破するなど、その愛は変わりません。  「ロマンスカーをデザインした宮永岳彦さんのことも、引退後に詳しく知りました。秦野に停車する本数も増えたし、身近な存在として市民の皆さんにもっと愛してもらいたいです」  最前の展望席から見る故郷の景色は、ロマンスカーならではの格別な景色。  「愛とは、共に同じ方向を見つめること」  そんな格言を思いながら、ロマンスカーに乗って萩原さんと同じトキメキを感じたくなりますね。 宮永岳彦記念美術館 小田急電鉄㈱とのコラボイベント 常設展示室に「小田急コーナー」を新設  秦野市ゆかりの宮永岳彦画伯が、小田急ロマンスカーのカラーデザインや沿線のポスターなどを手掛けていたことにちなみ、関連する作品を常設展示します。  また、館内市民ギャラリーでは、写真・資料展「小田急と秦野」を10月23日㈰まで開催します。 ※常設展観覧者には小田急ノベルティを進呈(10月30日㈰まで) 子ども絵画コンクール「身近なみんなの小田急線」  小田急線の駅や電車、乗務員や駅員などの絵画を募集します。応募作品は、来年2月に館内市民ギャラリーに展示します。 対象 市内在住の小・中学生 応募規定 四つ切り画用紙(縦・横どちらでも可)に絵具、ポスターカラー、クレヨンのいずれかで描画。入賞者には賞状と副賞を授与(応募者全員に参加賞) 応募方法 作品の裏面に住所、氏名、年齢、電話番号、学校名、学年を書いた用紙を添付し、平成29年1月15日㈰までに宮永岳彦記念美術館へ持参 問い合わせ 生涯学習課☎(84)2792