プロフィール
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『光と影の華麗なる世界』と称される美人画で知られる、洋画家・宮永岳彦。
その特有な世界を創りあげていた流麗な線と華やかな色彩は、戦前から1960年代に至るグラフィックデザインでの研鑽が預かるところも少なくない。
父親の転勤のため静岡県磐田郡(現在の磐田市)で生まれ、名古屋市立工芸学校に学んだ。2度の兵役後、実家のある秦野市名古木に帰り、アトリエを構え、松坂屋百貨店銀座店宣伝部に勤務しながら、1946年(昭和21年)から15年間にわたり創作活動を続けた。
その後、東京都新宿区筑土八幡町に居を移し、1979年(昭和54年)に日本芸術院賞を受賞、1986年(昭和61年)には二紀会理事長に就任、油絵はもちろんのこと、ポスター、書籍等の表紙画と装丁、挿絵、水墨画に及ぶ異色というべき多彩さで作品を残し、それぞれ第一級の先駆的業績をあげた。
また、『ぺんてるくれよん』のパッケージ(向かい合う男の子と女の子)や『小田急初代特急ロマンスカー』(3000形SE車)の内外装のデザインも手がける。
- ぺんてるくれよん
- 小田急初代特急ロマンスカー
実家・アトリエのあった秦野を”ふるさと”として愛し、秦野市文化会館の緞帳(大小ホールともに)や市内の学校校舎の壁画、カルチャーパーク中央にある噴水の像、秦野の夏の祭典『たばこ祭』のポスターなど、ゆかりのある秦野に多くの作品を残しています。
年月日 | 内容 |
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1919年(大正8年) | 2月20日静岡県磐田郡に生まれる |
1931年(昭和6年) | 名古屋市立工芸学校に入学 |
1936年(昭和11年) | 松坂屋百貨店名古屋本店入社 |
1942年(昭和17年) | 第29回二科展初入選 |
1946年(昭和21年) | 復員 秦野の実家に帰る 松坂屋百貨店銀座店宣伝部に勤務 |
1947年(昭和22年) | 二紀会創立展に出品 |
1972年(昭和47年) | 二紀会理事に就任 |
1974年(昭和49年) | 「皇太子・同妃両殿下御肖像画」制作 秦野市功労者表彰を受賞 |
1978年(昭和53年) | 「平和憲法公布記念式典図」制作 |
1979年(昭和54年) | 日本芸術院賞受賞 |
1980年(昭和55年) | 「第1回国会開会式記念式典図」制作 |
1986年(昭和61年) | 二紀会理事長に就任 紺綬褒章受章 |
1987年(昭和62年) | 4月19日逝去 勲三等瑞宝章受章 |
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