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地震時の避難所と避難所運営委員の役割

問い合わせ番号:17071-9868-8367 登録日:2024年2月19日

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大規模地震時の避難所

秦野市の指定避難所

 市では、大規模地震時に開設する広域避難場所(第1次開設避難所)は、市内小中学校及びカルチャーパーク総合体育館の23か所を指定しています。

 なお、建物被害や避難者数の増による避難者の受入れが困難な場合は、公民館や児童館、県立高校などの第2次開設避難所を順次開設し、避難された方の受入れを行います。

開設までの流れ

 市内で震度5弱以上の地震が発生すると、地区配備隊(市職員)と施設管理者(学校責任者等)が広域避難場所へ自主参集します。

 あらかじめ決められた応急危険度判定士により建物の被災状況を確認した後、避難所として活用できる場合は、地区配備隊が主となり避難所の開設準備を行います。

 災害用トイレの設置や受付、感染症対策等の準備が完了後、被害の状況に応じて避難所を開設します。

注:応急危険度判定士が被災等により参集できない場合は、地区配備隊による簡易診断の結果を踏まえた使用の判断を行い、判定士が到着後、再判定を行います。 

開設時の注意点

 避難所の開設準備をする地区配備隊や施設管理者も、皆さん同様に被災者です。家族の安否や発生する時間帯等によっては、参集が遅れる可能性もあります。 そのため、発災から半日から1日は、避難所が開設できないことを想定し、自助・共助による災害対応を心掛けてください。

 避難所内の感染症対策や衛生管理等を徹底するため、地区配備隊による 準備が完了するまでは、建物内に入ることができません。なお、避難所が開設された場合は、防災行政無線や秦野市ホームページ、秦野市公式LINE、秦野市総合防災情報システム、現場広報等あらゆる媒体を活用して周知します。

避難所運営委員とは

 発災時、迅速かつ円滑な避難所を運営するには、地区配備隊だけでは人数が足りず対応が困難です。

 そのため、各自治会から推薦された方(避難所運営委員)の協力をもらいながら、被災者が少しでも安心できる避難所の運営を目指すものです。

 なお、避難所運営委員は、あくまでも避難所の運営をサポートする方々のため、閉所まで活動するわけではありません。

 最終的な目標は、避難者同士で避難所の運営を継続させることです。

避難所運営委員はどのように決めるの

 避難所運営委員は、毎年2月下旬に、各自治会長あてに翌年度の運営委員等の選出について依頼文書を送付し、各自治会内で選出をしてもらいます。

 発災時、避難所運営委員は、継続した自治会の活動ができないことから、出来る限り自治会役員とは兼任しないようお願いをしています。

 なお、各自治会から選出いただく人数は、避難所運営規約に記載されていますが、自治会の高齢化や加入離れ等の理由により、人数の確保が難しい場合は、可能な範囲での選出をお願いしています。

動の流れ

 大規模地震が発生した場合は、まず自分の安全、家族の安全、地域の安全が最優先です。
 家族が怪我をしていたり安否が不明など不安を抱えている状態では二次災害に遭う危険もあります。

 自分や地域の活動を終えて、まだ支援が可能な場合は、避難所運営委員としてのスイッチを切り替え、自分の地域の広域避難場所に自主参集をお願いします。

 なお、市から避難所運営委員に参集を依頼するメール等の配信はありません。

 市の避難所の開設状況については、防災行政無線や秦野市ホームページ、秦野市総合防災情報システムなどで周知します。

避難所の体制

 避難所の運営は発災からの期間によって4つの体制があります。

4つの体制
体制 期間
初動期
(発災直後から24時間頃)
多くの方が不安や混乱の中、避難者の安全を確保しながら避難所の開設を行う時期
展開期【1】
(24時間頃から1週間頃)
避難所の共通ルールに従い、避難者が避難所生活を始める時期
注:避難所運営委員が集まってくる期間
展開期【2】
(1週間頃から3週間頃)
避難者を主体とした運営体制に移行し、本格的な避難所生活を始める時期
安定期から撤収期
(3週間頃から避難所閉鎖まで)
安定した運営の確立とメンタルケアの維持に努める時期
生活再建や復興支援に移行する時期

避難所運営委員の役割

 誰もが被災し混乱している発災初期では、地区配備隊だけでは迅速かつ円滑な避難所の開設・運営が困難です。

 避難所運営委員は、被災した地域の方が少しでも早く安心して過ごせる、避難所の運営に協力いただく方々です。

 避難所運営委員は7つの班に分かれて活動し、避難者も可能な限り班員に含めて、避難所全体で運営を行います。

7つの班
主な活動
総務班 避難者の総合窓口、避難所の管理
名簿統括班 避難者名簿の管理、帰宅困難者や車中泊避難者の把握
情報広報班 災害情報の周知・啓発・情報提供、避難者の呼び出し
給食・給水班 物資の配給ルールを決める、受入、管理、要請
物資・配分班 食料や飲料水等の配給
環境衛生班 感染症対策、ごみやトイレ、ペットの管理
救護・女性・要配慮者支援班 救護と応急手当の調整、要配慮者の支援

避難所の共通ルール

 各避難所では、地区配備隊や施設管理者、避難所運営委員等で調整した「避難所における共通ルール」があります。

 ルールには会議の時間や清掃時間、物資の配給先、ペットスペースなどが記載されており、避難者は必ず、このルールに従って避難所生活をします。

注:ルールは発災時の状況や運営時期によって変わる可能性があります。

各避難所における共通ルール(zip type/2MB)

避難所のレイアウト

 各避難所では、地区配備隊や施設管理者、避難所運営委員等で調整した「避難所レイアウト」があります。

 レイアウトには避難所の受付や運営本部、物資保管場所など、設置優先順位ごとに、各教室を指定して定めています。

 各避難者はレイアウトを基本に、地区配備隊や避難所運営委員等の指示により、避難スペースに移動します。

注:レイアウトは発災時の状況や運営時期によって変わる可能性があります。 

各避難所教室等配置図(zip type/1MB)

避難所に関するQ&A

自分の指定されている避難所が分からない

自治会の区域ごとに広域避難場所を指定していますが、開設する避難所であればどこに避難しても問題ありません。

注:自治会区ごとの指定避難先は防災マップに掲載をしています。

地震が起きたら、市の避難所はすぐに開設がされるの?

避難所を運営する市職員も皆さん同様に被災者です。

発生する時間にもよりますが、半日から1日は避難所の開設に時間がかかりますので、その間は自助・共助による対策をお願いします。なお、避難所が開設されるまでは、避難所となる学校内に入ることはできません。

避難所が開設された場合は、どのように周知がされるの? 

参集職員や被害状況に応じて、広域避難場所の開設時間は異なります。

開設された場合は、防災行政無線や秦野市ホームページ、市公式LINE、総合防災情報システム、現場広報など、あらゆる媒体を活用して周知します。

避難所運営委員は、どのように参集するの?

各地域の避難所運営委員は、自分や家族の安全、地域の支援を終えた後、あらかじめ定められた避難所に自主参集をお願いします。なお、参集メールや電話連絡はありませんので、それぞれが避難所の状況を把握し、自主参集をお願いします。

避難所へはどのように入所するの?

避難所に入所する場合は、一人一枚「避難者カード」を記載が必要です。

注:現在の避難者カードは、新型感染症に対応した様式のため、今後更新する予定です。

また、令和6年度からは、事前に避難者情報を登録した二次元コードでの入退所が行えるよう総合防災情報システムの機能拡充を予定しています。

在宅避難者は、物資を受け取ることができないの?

在宅避難者でも、平等に物資の提供を行います。なお、自治会等在宅避難者をとりまとめた「在宅避難者名簿」を代表者が避難所に提出することで、必要数の物資を提供することが可能です。

注:令和6年度からは「総合防災情報システム」を活用して、自分のスマートフォンやタブレットから在宅避難者の登録をする機能拡充を予定しています。

総合防災情報システムとは何か?

災害時の避難所の混雑状況や被害状況、道路の通行止めなどの災害情報を、自分のスマートフォンやタブレットからリアルタイムに把握ができるシステムです。また、平常時は土砂や浸水危険のハザードマップや河川の水位状況なども確認することができます。

避難所へ避難する際、食べ物や飲み物、ラジオなど自分で備蓄している物は持ち込んでいいのか?

持ち込んで構いません。そのためには平時から自分で必要なものは備蓄をしておきましょう。

避難所内の避難スペースはどのようになっているの?

避難所スペースは一人当たり3㎡としてます。市では、段ボール製の間仕切りを活用して避難スペースを作成します。

また、インフルエンザやノロウイルスなどの体調不良者は、部屋(教室)を分けて対応し、避難所内の感染拡大防止に努めます。

避難所でのトイレはどうなっているの?

大規模な地震が発生すると、下水配管の損傷等により水洗トイレが使用できなくなります。
そのため、避難所では既存の便器に袋を被せて排泄物を凝固剤で固める「便袋」を災害用トイレとして使用します。なお、凝固した便袋は可燃ごみとして処理します。

避難所の備蓄には何があるの?

市内23か所の広域避難場所には、食料や水、資機材等を保管した防災備蓄倉庫を設置しています。防災備蓄倉庫には、チェーンソーやハンマーなどの救助器具、蓄電池や発電機、照明器具、水や食料、毛布などを想定される避難者数分備蓄しています。

また、ミルクや紙おむつ、おしり拭きなどの乳幼児用品や大人用の肌着、おむつ、生理用品など配慮が必要な方への備蓄も計画的にしています。 

その他

このページに関する問い合わせ先

所属課室:くらし安心部 防災課 防災担当
電話番号:0463-82-9621

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