博物館について(概要等)
問い合わせ番号:10010-0000-2122 更新日:2017年6月29日
「桜土手古墳群と古墳時代」を展示テーマ、考古専門としていた「秦野市立桜土手古墳展示館」が、開館30周年を迎えた令和2(2020)年11月1日、『はだの歴史博物館』にリニューアルしました。
総合的歴史博物館になったことにより、郷土の歴史・文化全般を広く学ぶことができるようになりました。
みなさまのご来館をお待ちいたしております。(入館無料)
館の概要
秦野の歴史と文化に関する資料を収集しており、旧石器時代や縄文時代などの遺跡から出土した遺物や古文書などの文献資料のほかに、秦野地域で行われていた葉タバコ耕作に関する資料を収蔵・展示しています。
常設展示では、桜土手古墳群、古代から近世、葉タバコ耕作、近代の4つのテーマから秦野の歴史を紹介しています。
また、2つの企画展示室では、各種企画展や講演会を実施しています。
桜土手古墳群 と古墳時代
土を高く盛ってそこへ人を埋葬した墓を古墳と呼びます。古墳は3世紀半ばから7~8世紀頃まで造られており、この時代を古墳時代と呼びます。
古墳時代の終わりごろになると古墳を造る階層が拡がり、特に大陸の墓制の影響を受けた横穴式石室を持つ古墳が全国で造られるようになりました。
桜土手古墳群もそのひとつで、二度にわたる発掘調査の結果、全部で35基の古墳が確認されました。1基の古墳から数体の人骨が発見されたものもあり家族墓として使われたようです。一緒に装身具・武器・土器なども出土しており、これらの出土品や、古墳の形態から7~8世紀に造られた古墳群であると考えられます。
博物館ニュース
コレクション
土器
弥生前期壺形土器(やよいぜんきつぼがたどき)
【神奈川県指定重要文化財】
- 平沢同明遺跡出土(ひらさわどうめいいせきしゅつど)
- 弥生時代前期
- 高さ47.5cm 口径31cm 胴最大径45cm
- 遠賀川系土器
須恵器(すえき)大甕(おおがめ)
- 桜土手古墳群(さくらどてこふんぐん)第1号墳出土
- 古墳時代後期(7世紀後半)
- 高さ86.5cm 口径24.2cm 胴最大径87.2cm
土製品
ミミズク土偶(みみずくどぐう)
- 太岳院遺跡出土(たいがくいんいせきしゅつど)
- 縄文時代後期末~晩期初頭
- 頭部(縦10.1cm,横9.7cm,厚さ4.0cm)のみの出土ですが、体部が残っていたら全長20~27cmの大形ミミズク土偶と推定されます。
大刀
銀装圭頭大刀(ぎんそうけいとうたち)
【秦野市指定重要文化財】
古墳時代後期
刀身長さ、約49.8cm 刃長さ、約37.5cm
<上:模式図、下:写真>
柄部、鞘部(鞘口金具、鞘間金具、鞘尻)に銀製金具を使用。鞘口金具、鞘間金具には、「花唐草文」あるいは「唐草文」の文様が施されています。
このページに関する問い合わせ先
所属課室:文化スポーツ部 生涯学習課 文化財・市史担当
電話番号:0463-87-9581